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住宅ローンとマイカーローンは併用可能? 審査のポイントや、併用できないときの対策を紹介

目次

住宅ローンを組むと、「車を購入したいけどローンは組める?」と疑問に感じることがあります。結論から言うと、住宅ローンの返済中に追加借入をすることは可能ですが、家計への影響は慎重に判断することが重要です。

本記事では、住宅ローンとマイカーローンを安全に併用するポイントや、審査に影響する「返済負担率」について解説しました。追加借入ができないときの対策もまとめているので、車の購入資金で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

住宅ローンとマイカーローンは併用できる

申請する金融機関が別々でも、住宅ローンとマイカーローンは併用が認められています。ただし、希望通りの金額を借り入れるには、以下のポイントを押さえることが重要です。

ローンを併用するときのポイント

  • 返済負担率が高くなりすぎないように、申し込みの時期や借入金額を調整する
  • ローンの返済時にトラブル(返済遅延や延滞など)を起こさない
  • 各金融機関を細かく比較し、できるだけ条件が有利なローンを選ぶ

なお、住宅ローンに上乗せして車の購入資金を借り入れたり、住宅ローンにマイカーローンを組み入れたりすることは原則できません。併用自体は可能ですが、方法によっては規約違反にあたる場合もあるので、不安を感じた部分は契約中の金融機関に問い合わせましょう。

ローン審査に影響する「返済負担率」とは?

返済負担率とは、年収に占める返済額の割合を表した指標です。「返済比率」とも呼ばれており、主に金融機関が融資の可否や借入可能額を判断する際に用いられます。

一方で、借りる側(債務者)が自身の返済負担率を把握することも欠かせません。返済負担率を意識せずにローンを併用すると、毎月の返済額が想像以上に大きくなり、家計を圧迫する恐れがあります。

無理のない返済計画を立てるために、ここからは返済負担率の「計算方法」と「目安」について解説します。

返済負担率の計算方法

返済負担率の計算式は、以下のとおりです。

ゆとりのある返済計画を立てたい方は、年収を「手取り年収」にして計算しましょう。手取りに対する返済額の割合を把握することで、「実生活にどれくらい影響するか?」を具体的に調べられます。

すでにローンを併用している方は、「複数ローンの合計返済額」で計算をしてみてください。

返済負担率の目安はどれくらい?

住宅ローンの返済負担率は、15~20%以内が一般的な水準です。以下では、住宅金融支援機構が2025年4月に調査した住宅ローンの返済負担率をまとめました。

住宅ローンの返済負担率回答者の割合(n=1,397)
10%以内14.0%
10%超~15%以内21.2%
15%超~20%以内24.3%
20%超~25%以内18.0%
25%超~30%以内11.5%
30%超~35%以内6.2%
35%超~40%以内2.7%
40%超2.1%

参考:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査【住宅ローン利用者調査(2025年4月調査)】

返済負担率に明確な基準はありませんが、安心して返済できる基準は20~25%といわれています。複数のローンを併用する場合は、この目安を超えないように毎月の返済額を設定しましょう。

追加借入の安全ラインは? 返済負担率25%でシミュレーション

すでに住宅ローンを組んでおり、追加での借入を考えている方は、「いくらまでなら安全に借りられるか?」を慎重に判断することが大切です。以下では、住宅ローンの返済額を月10万円として、返済負担率が25%に達する追加返済額をシミュレーションしました。

年収住宅ローンの返済負担率返済負担率25%に達する追加返済額(年間)追加返済額の月額換算
400万円30.0%0円(すでに超過)0円
500万円24.0%5万円4,166円
600万円20.0%30万円2万5,000円
700万円17.1%55万円4万5,833円
800万円15.0%80万円6万6,666円
900万円13.3%105万円8万7,500円
1000万円12.0%130万円10万8,333円

※小数点以下は切り捨て

上記の「返済負担率25%に達する追加返済額」は、「年収×25%-年間のローン返済額」の式で計算できます。住宅ローンの返済額が異なる方は、こちらの式でシミュレーションをしてください。

住宅ローンとマイカーローンを併用するときの注意点

住宅ローンとマイカーローンを併用すると、月々の返済額が膨らみ、家計を圧迫してしまうことがあります。ここでは、併用時に意識したい注意点や、安全に追加借入をするポイントについて解説します。

1. 家計のシミュレーションをしておく

追加のローンを組む前には、返済負担率に加えて家計のシミュレーションも欠かせません。毎月の収支を把握すると、「いくらまでなら借りられるか?」がより明確になり、無理のない返済計画を立てやすくなります。

以下の表は、総務省による家計調査(2024年)の平均支出額をまとめたものです。直近の支出がわからない方は、参考にしながらシミュレーションをしてみましょう。

支出項目単身世帯の平均2人以上世帯の平均
食料4万3,941円8万5,040円
住居2万3,372円1万8,074円
光熱・水道1万2,816円2万3,110円
家具・家事用品5,822円1万2,615円
被服及び履物4,881円9,609円
保健医療8,394円1万5,276円
交通・通信2万418円4万1,588円
教育・教養娯楽1万9,528円4万801円
その他の消費支出3万375円5万4,132円
合計額16万9,547円30万243円

参考:e-Stat「家計調査 家計収支編 単身世帯用途分類 001 用途分類(総数) 全国 | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口
参考:e-Stat「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯用途分類 001 用途分類(総数) | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口

正確に家計をシミュレーションしたい方や、過去のデータを見返したい方には、家計アプリや表計算ソフトの利用がおすすめです。追加でローンを組んでからも家計管理は必要になるため、長続きしやすい方法を選んでみてください。

2. 安易に借入金額を増やさない

金融機関が設定した借入可能額と、安全に追加借入できる金額はまったく別のものです。借入可能額の上限まで融資を受けると、返済負担率が一気に上がって家計が回らなくなるかもしれません。

そのため、安易に借入金額を増やすことは避けて、以下のような対策を考えましょう。

安全に追加借入をするための対策

  • 自己資金を増やして借入金額を抑える
  • 住宅ローンの返済が進むまで待ち、返済負担率が下がってから追加借入をする
  • 住宅ローンの繰上げ返済を行い、返済負担率を下げる

繰上げ返済については、貯蓄を取り崩した後の家計もシミュレーションし、生活費や教育資金を圧迫しない範囲で行ってください。

3. 住宅ローンの利息負担が軽いとは限らない

マイカーローンに比べると、住宅ローンは金利が低い傾向にあります。たとえば、フラット35の金利は2025年9月時点で年1.890%~4.390%ですが、借入金額や返済期間を考慮すると、利息負担が軽くなるとは限りません。

仮にフラット35の最低金利で2,000万円を借り入れたとして、実際の利息負担を計算してみます。

返済期間返済総額利息分
15年2,299万円299万円
20年2,404万円404万円
25年2,512万円512万円
30年2,622万円622万円
35年2,736万円736万円

※返済方法は元利均等返済、ボーナス払いはなしで計算しています。

15年で完済するケースでも、支払う利息は約300万円になりました。利息負担を減らすには、住宅ローンの返済期間を短くする必要があるため、返済負担率だけを見て「追加借入できる」と判断することは危険です。

完済までのシミュレーションも行ったうえで、家計の負担にならないローンの併用方法を考えましょう。

住宅ローンとマイカーローンを併用できないときの対策

追加借入の審査に落ちてしまった場合、再度の申し込みは望ましい手段ではありません。申し込み履歴は信用情報に残る可能性があるため、審査に落ちたときは別の方法を考えることが重要です。

ここからは、住宅ローンとマイカーローンを併用できないときの対策をご紹介します。

1. ローン残債を減らしてから申し込む

現在借り入れているローンの残債が減ると、将来の返済負担率が下がるため、審査に有利な状況を作れます。家計にある程度の余裕がある方は、繰上げ返済やボーナス返済を活用しましょう。

ただし、ローン残債を減らすには現金が必要です。家計の圧迫につながる可能性もあるため、無理にローン残債を減らすことは望ましくありません。まずは生活費や将来の備えを優先し、ゆとりのある返済計画を立てましょう。

2. 同じ金融機関でローンを申し込む

同じ金融機関でマイカーローンを申し込むと、住宅ローンの返済実績を評価してもらえる場合があります。金融機関によっては、金利などの返済条件が優遇されることもあるでしょう。

しかし、安易に同じ金融機関を選ぶと、他社のローンと比較する機会を逃すかもしれません。ローン以外の選択肢もあるので、最終的には同じ金融機関を選ぶとしても、事前にしっかりと情報収集をすることが大切です。

3. フリーローンで車を購入する

フリーローンとは、資金使途に制限がかからない無担保のローンです。車の購入費用に加えて、保険料やオプション料などの付随費用を借りたいときにも活用できます。

しかし、最大で年20%の金利がかかるため、一般的なマイカーローンよりも返済負担が大きくなりがちです。金融機関によっては即日融資にも対応していますが、借入前には綿密な返済シミュレーションが欠かせません。

また、貸金業者のフリーローンは総量規制の対象となるため、年収の3分の1を超える借入は原則禁止されています。

4. カーリースバックで資金を調達する

ローン完済後の車を持っている方は、カーリースバックも選択肢のひとつです。車によっては数百万円の資金を調達でき、資金の使い道が制限されることもないため、カーリースバックはマイカーローンの代わりとして活用できます。

カーリースバックとは、車を売却するのと同時にリース契約を結ぶサービスです。リース料を払い続けることで愛車を手放さずに現金化できるため、「お金が必要だけどローン審査に通らない…」「でもライフスタイルは変えたくない」といった方に向いています。

上記のほか、カーリースバックは住宅を購入するときにも活用できます。たとえば、売却資金でマイホームの頭金を増やすと、住宅ローンの返済総額を抑えたり、ワンランク上の物件を購入できたりする可能性があります。

また、夫婦それぞれの所有車を売却し、さらに頭金を増やすような選択肢もあるでしょう。もちろん、独身の方が住宅を購入するケースや、ファミリー層がマンションを購入する際にもカーリースバックは活用できます。

カーリースバックに興味がある方には、X STAR社の「クルマネー(Kurumoney)」がおすすめです。クルマネーは個人向けのカーリースバックサービスで、「急にお金が必要になった」「お金は必要だけど車は使いたいから売りたくない」といった悩みを解決してくれます。また、ヤマダ電機の自社アプリ「ヤマダマイくる」にも掲載されているため、安心かつ手軽に利用できます。リース満了後には自身の名義に戻せるため(※別途手数料が必要)、中古車店などに売却して再び資金調達をすることも可能です。短期間でまとまった資金を調達したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

住宅ローンとマイカーローンのよくある質問

ここでは住宅ローンとマイカーローンを併用する場合に、疑問に感じやすいポイントをQ&A形式でまとめました。

Q1. 住宅ローンとマイカーローンは一本化できる?
同じ金融機関を利用しても、基本的に住宅ローンと車のローンは一本化できません。資金使途が決められたローン(目的別ローン)を一本化する場合は、おまとめローンや多目的ローンなどでの一括返済が必要です。なお、住宅ローンはもともと金利が低い傾向にあるため、一本化すると返済総額が増えることもあります。おまとめローンなどを検討している方は、事前に借り換え後の返済総額を確認しましょう。
Q2. 住宅ローンで車を買うことは可能?
一般的な住宅ローンは、資金の使い道が住宅関連に限定されるため、車の購入には利用できません。目的外のものに使用すると契約違反となり、ローン残債の一括返済を求められる可能性があります。
Q3. 住宅ローンとマイカーローンの金利はどっちが高い?
金融機関にもよりますが、一般的には住宅ローンのほうが低金利です。たとえば、フラット35の最低金利は年2%未満ですが、マイカーローンの金利は年2~5%が目安になります。同じ金融機関でも、返済条件や借入金額によって適用金利は変わるため、細かく比較検討をすることが大切です。
Q4. ローンに困ったら誰に相談すればいい?
ローンなどの家計に関する相談は、金融機関やファイナンシャルプランナー(FP)への相談がおすすめです。専門家に相談をすることで、状況に合った資金調達手段や節約方法を提案してもらえる可能性があります。
Q5. マイカーリースバックはローンとなにが違う?
マイカーリースバックは、車を売却して資金調達ができるサービスなので、融資やローンには該当しません。また、ローンの審査は数週間かかることもありますが、マイカーリースバックについては1週間以内に資金調達をすることも可能です。当社のクルマネーは最短3日後の入金に対応しているので、お急ぎの方もぜひご検討ください。

ローンの併用が難しいときは別の手段を考えよう

住宅ローンとマイカーローンは併用可能ですが、返済総額が増えると家計を圧迫するリスクもあります。20~25%の返済負担率を目安として、この範囲を超えないように借入額や返済プランを調整しましょう。

もし追加借入が難しい場合でも、資金調達や車の購入を諦める必要はありません。カーリースバックなどの手段も視野に入れることで、目的を達成できることがあります。ローン以外の選択肢を探している方は、当社のマイカーリースバックサービス「クルマネー」を検討してみてください。