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残クレの走行距離やキズの査定を気にしながら乗り続けるのは避けたいと思っていませんか?残クレ以外にも、車の価値を活用しながら月々の負担を抑えられる「カーリースバック」という選択肢があります。この記事では、残クレとの仕組みの違いと、その理由を解説します。
まずはよくある質問に簡潔にお答えします。詳しい内容は本文で解説していますので、あわせてご覧ください。
Q1. 残クレの返却時、走行距離や車の状態によって追加費用が発生することはありますか?
A. はい。車を返却する場合、契約で定められた走行距離を超えていたり、キズ・へこみなどが所定の基準を超えていたりすると、追加の精算が必要になることがあります。条件は商品によって異なるため、契約前に走行距離や車両状態に関する返却条件を確認しておくことが大切です。
Q2. 残クレ以外に、月々の支払いがあり、車の価値を活用できるサービスはありますか?
A. はい。今持っている車を売却し、その代金を受け取った後も、月々のリース料を支払いながら同じ車に乗り続けられる「カーリースバック」という方法があります。X STAR株式会社が運営する「クルマネー」も、個人が所有するマイカーを対象としたカーリースバックサービスの一つです。残クレのように新しい車を購入する仕組みではなく、現在所有している車の価値を活用できるのが特徴です。
Q3. 残クレとカーリースバックでは、月々の支払いにどんな違いがありますか?
A. 残クレは車を購入するためのローンなので、月々の返済が発生します。一方、カーリースバックは、所有している車を売却した後、その車を利用するためのリース料を月々支払います。
それでは、具体的に解説していきます。
残クレという言葉や、「月々の支払いを抑えやすい仕組み」であることは知っていても、そこで「車の価値」がどのように扱われているのかまで、意識する機会は少ないかもしれません。
残価設定ローン(残クレ)では、車を購入する際、数年後に想定される車の価値(=残価)をあらかじめ設定し、その残価を据え置いて残りの金額を分割で支払います。
例えば、車両価格300万円の車で、3年後の残価が120万円と設定された場合、残価として据え置いた120万円を除いた180万円を中心に月々支払っていきます。そのため、車両価格の全額を分割で支払う一般的なローンと比べて、月々の支払いを抑えやすいのが特徴です。
ただし、残クレでは月々支払っていく180万円だけでなく、据え置いた残価120万円にも金利・手数料がかかるのが一般的です。つまり、残価として据え置いたからといって、その部分が金利・手数料の対象外になるわけではありません。
また、据え置いた残価そのものがなくなるわけではありません。契約満了時には、商品や契約内容によって異なりますが、その後の車の扱いとして次のような方法があります。
| 選択肢 | 内容 |
|---|---|
| 乗り換え | 車を返却・下取りするなどして、新しい車へ乗り換える |
| 返却 | 車を返却し、残価を支払わずに契約を終了する※ |
| 売却 | 残金を精算し、必要な所有権の手続きを行ったうえで、買取店などへ売却する |
| 一括払い | 据え置いた残価(最終回支払額)を一括で支払い、そのまま乗り続ける |
| 再クレジット | 残価(最終回支払額)を再度分割で支払い、そのまま乗り続ける※※ |
※返却条件を満たさない場合は、追加精算が発生することがあります。
※※再クレジットには、別途審査や条件が設けられる場合があります。
一般的な残クレでは、「乗り換える」「返却する」「そのまま乗り続ける」といった形で案内されることが多く、「そのまま乗り続ける」場合には、残価を一括で支払う方法や再クレジットを利用する方法があります。また、残金を精算し、必要な所有権の手続きを行ったうえで、買取店などへ売却する方法もあります。
つまり、契約満了時には車をどうするのかを改めて判断することになります。選択できる方法や条件は商品によって異なるため、契約前に確認しておくことが大切です。
出典:Honda「残価設定型クレジット(残クレ)」
月々の支払いを抑えやすい残クレですが、数年間にわたって契約するからこそ、次のようなことが気になる方もいるのではないでしょうか。
特に考えておきたいのが、数年後の車の使い方です。契約した時点では問題がなくても、転勤によって通勤距離が伸びたり、家族構成が変わったりすれば、車の使い方も変わります。数年先の生活環境まで正確に見通すことは簡単ではありません。
だからこそ、残クレは現在の月々の支払額だけでなく、契約期間中や契約満了時の条件まで確認したうえで検討することが大切です。
実際、下取り査定額が契約時の想定より下がった場合に差額の支払いが発生するリスクについて、「知っていた」と回答した残クレ利用者は43.9%でした。一方、「説明を受けたが、よく理解していなかった」が30.6%、「知らなかった」が25.6%となっています。
出典:株式会社スガワラくん「残クレ利用者の7割が仕組みを十分理解せず契約」
残クレでは、車を返却する場合、走行距離に条件が設けられている商品があります。契約で定められた走行距離を超えた場合には、追加の精算が必要になることがあります。
例えば、月間走行距離を1,000kmまたは1,500kmから選択する商品があり、契約した距離を超えて返却すると、1kmあたり5~10円(車種により基準額が異なる)の負担金が発生することがあります。
また、残クレで返却時に確認されるのは走行距離だけではありません。キズやへこみなどの車両状態についても基準が設けられている商品があり、基準を超えた場合には追加の精算が必要になることがあります。事故による修復歴や違法改造についても、別途精算の対象となる商品があります。
出典:Hondaファイナンス「残クレで車両返却を選択した場合の条件」
つまり残クレを利用する場合、「今、月々いくらで乗れるか」だけではなく、数年間どのように車を使うのか、返却時にどのような条件があるのかまで考えておく必要があります。
こうした条件の分かりづらさから、国民生活センターには「こんな契約だとは思わなかった」「返却時の条件が厳しすぎる」といった相談も寄せられていると報じられています。また、「安く買える」と思っていたものの、返却時に追加費用を請求されるケースについても紹介されており、契約時の想定と実際の負担にギャップが生じる場合があることがうかがえます。
実際の相談事例では、販売店から「車内を清潔に使い、臭い・傷をつけないこと」と念押しされたことで、「査定額が下がり、追加費用が発生するかもしれない。自分の車なのに自由に使えない」と不安を感じたケースも紹介されています。
また、自動車公正取引協議会も、残クレなどの契約に同意しなければ「販売できない」「優先的に販売しない」といった販売方法について注意喚起を行っています。
出典:弁護士ドットコムニュース「『頭金ゼロでアルファード』動画人気、『残クレ』に落とし穴…トラブル相談も多発」
残クレ以外にも、車の価値を活用しながら、月々の支払いで乗り続けられるサービスがあります。それが「カーリースバック」です。
カーリースバックとは、現在所有している車を事業者に売却し、その後はリース契約を結ぶことで、同じ車に乗り続ける仕組みです。車の売却代金を受け取りながら、それまで乗っていた車を引き続き利用できるのが特徴です。
残クレとカーリースバックは、どちらも車の価値を活用しながら、月々の支払いで車を利用する仕組みのため、一見すると似ている部分があります。
しかし、残クレは「これから購入する車」の将来の価値(残価)を活用する仕組みであるのに対し、カーリースバックは「すでに所有している車」の現在の価値を活用する仕組みです。
つまり、残クレはこれから購入する車に利用するローン、カーリースバックは現在所有している車の価値を活用するサービスという違いがあります。
これまで説明してきた「カーリースバック」の中でも、個人が所有するマイカーを対象としたものを「マイカーリースバック」と呼びます。
マイカーリースバックはサービスによって契約条件が異なります。そのため、ここではX STAR株式会社が提供するマイカーリースバック「クルマネー」を例に、残クレとの違いを比較します。
| 比較するポイント | 残価設定ローン(残クレ) | マイカーリースバック(クルマネー) |
|---|---|---|
| 利用する車 | これから購入する車 | 現在所有している車 |
| 基本的な仕組み | 残価を据え置いて車を購入する | 所有している車を売却し、リース契約で同じ車を利用する |
| 月々の支払い | ローンの支払い(金利・手数料が発生) | リース料の支払い |
| 走行距離 | 返却時に走行距離の条件が設けられている商品がある | 通常の使用において、走行距離制限の設定なし |
| 車両状態 | 返却時に一定の条件が設けられている商品がある | 返還時のみ一定の条件がある |
| 契約満了時 | 乗り換え・返却・売却・一括払い・再クレジットなど | 返還または33,000円での買戻し可能 |
大きな違いは、「これから購入する車なのか」「すでに持っている車なのか」という点にあります。
月々の支払いという点だけを見ると似ていますが、残クレは車を購入するためのローンであるのに対し、クルマネーは現在所有している車を売却して代金を受け取り、その後はリース料を支払いながら同じ車を利用するサービスです。
つまり、そもそもお金が発生する仕組みが異なります。
X STAR株式会社が運営するマイカーリースバック「クルマネー」は、2025年1月のサービス開始後、累計申込数は5,000件を突破しています(2026年3月時点)。

主な特徴は、次のとおりです。
クルマネーは残クレと違って、走行距離を過度に意識しながら利用する仕組みではありません。
一方で、車両を返還する場合には車両状態について一定の条件があります。通常の使用によって生じた損耗や経年劣化は除かれますが、それ以外の損傷等については修理等が必要になる場合があります。
残価設定ローン(残クレ)は、車両価格の一部を残価として据え置くことで、一般的なローンと比べて月々の支払いを抑えやすい仕組みです。ただし、月々支払う部分だけでなく、据え置いた残価にも金利・手数料がかかるのが一般的です。
また、車を返却する場合には、走行距離や車両状態などの条件が設けられている商品があり、所定の条件を超えた場合には追加の精算が必要になることがあります。
そのため、現在の月々の支払額だけでなく、契約期間中にどのように車を使うのか、契約満了時に車をどうするのかまで考えておくことが大切です。
そして、残クレ以外の車サービスとして知っておきたいのが、カーリースバックです。その中には、個人が所有するマイカーを対象としたマイカーリースバックもあります。
残クレとカーリースバックは、どちらも車の価値を活用しながら、月々の支払いで車を利用するという共通点があります。しかし、残クレは「これから購入する車」の将来の価値(残価)を活用するローンであるのに対し、カーリースバックは「今持っている車」の現在の価値を活用するサービスです。
つまり、月々の支払いという点では似ていますが、利用する車やお金が発生する仕組み、走行距離に関する条件、契約満了時の車の扱いなどに違いがあります。
「月々いくらか」だけで判断するのではなく、これから車をどのように使いたいのかまで考えて比較すると、自分に合ったサービスを選びやすくなるでしょう。
今「残クレ」以外の選択肢を検討している方は、現在所有している車がどの程度の価値になるのか、一度「クルマネー」で確認してみるのも一つの方法です。